このサイトでは、“準現実”という概念を主題として扱い、その観測や再現について考えている。
“準現実”とは何か
〈定義〉
ここでいう“準現実(Semi-Reality)”とは、現実らしい知覚情報を持つものの、現実と因果関係がない(=実体性がない)ようにみえる世界のことである。
実体性を失うということは、現実を現実たらしめている確定性・収束性が失われ、世界が可能性の空間に宙吊りになるということでもある。ゆえに、“準現実”は静的に内包する潜在性(可能性の拡散へと回帰する位置エネルギー)によっても特徴づけられる。
〈観測要件〉
孤独や社会的隔絶その他の要因により、現実が「実体感を喪失した」ものと主観的に知覚される現象は広く知られている。その全てのケースが“準現実”に対応するわけではないが、ここではこの現象を“準現実”の観測要件の一つとして位置付ける。

※ ここでいう“準現実”はいわゆる「夢」「幻覚」「非日常感」といった個人的体験を指すものではない。知覚される世界の実体性のあり方に関する構造的な現象として位置付けている。
活動の目的
① 孤独・隔絶にともなって生じる知覚構造を、各種メディアを用いて再定義する。
② 現実の再現/拡張装置として普及する仮想空間を、「実体性を持たない環境」という角度から再解釈する。

